
パラスポーツを撮り続ける写真家・越智貴雄さん、原点は子どものころの野球
写真家の越智貴雄さん(47)は、国内や海外でパラスポーツを撮り続けていて、パラリンピックはこれまでに13大会を撮影してきた。越智さんは大阪の藤井寺球場の近くで育ち、子どものころは近鉄バファローズの試合を1年に50から60試合も見に行っていたそうだ。小学生のとき、近鉄は日本シリーズで巨人と戦い、3連勝して、初めての日本一まであと1勝になった。ところが、そのあと4連敗して負けてしまった。越智さんはチケットが取れず、球場の外でラジオと歓声を聞いていたが、負けたあと、1時間ぐらいその場から動けなかったという。越智さんは、この経験が自分にとっての基本になっていると話している。大学で写真を学んだ越智さんは、シドニーオリンピックを撮影したいと考えて大学を休み、オーストラリアへ行ったが、新聞社からの仕事はもらえなかった。日本に帰ろうと考えていたころ、越智さんのところに、パラリンピックを撮ってほしいという頼みが届いた。また、一緒に住んでいたイギリス人の男性から見せてもらった新聞には、車いすのレースでメダルを取った土田和歌子さんの写真が、スポーツのページのトップに載っていた。この新聞の写真が、越智さんがパラスポーツを撮り始めるきっかけになった。